外壁は常に紫外線や雨風などの外的要因にさらされることになりますので、塗装によって保護することが重要となります。新築のときに塗装をした場合、一定期間ごとに再塗装もしなければなりません。初めてであればとくに気になるのが、どの時期やタイミングで塗装すべきかという部分です。そこで今回は、外壁塗装をする上で知っておくべきおすすめの時期やタイミングについてご紹介いたします。
1.外装塗装におすすめの時期
外壁塗装をするのにおすすめの時期ですが、4〜5月の春あるいは9〜10月の秋となります。その理由としては以下が挙げられます。
1-1.塗装が乾燥しやすい
塗料は外壁に塗布してすぐに乾くわけではないので、乾燥させるための時間が必要となります。雨の日など湿度の高い日には乾燥スピードは通常よりも遅くなってしまうのです。すると、完成が遅れるだけでなく施工日数も増えてしまうため、費用が高くなってしまう恐れがあります。仕上がりに関しても乾燥しやすい時期のほうが安定しますのでおすすめです。
1-2.気候が安定している
春や秋は基本的に気候が安定しているというのも理由の一つです。夏や冬でも当然晴れの日はありますが、気温などが極端ではないほうが仕上がりもきれいになる傾向にあります。とくに冬の場合には気温が低いため乾燥に時間がかかりますし、気温の高い夏でも乾燥しすぎてしまう恐れもあるのです。雨や雪などの影響も受けにくいため、春や秋の時期が向いています。
1-3.どの施工会社でも安定している
どの施工会社でも安定した仕上がりになりやすいという点も理由としてあげられます。塗装の乾燥が外壁塗装の効果を左右することになりますので、ベストな乾燥状態にする必要があるのです。しかし、夏や冬ですと乾燥状態を安定させるためにはそれなりの経験や技術が求められます。経験や技術がそこまでではない施工会社の場合には、仕上がりがイマイチになってしまうリスクが考えられるでしょう。
2.外壁塗装におすすめのタイミング
外壁塗装をするおすすめのタイミングは、外壁塗装の耐用年数によって決まります。ただし、その他にも注意すべきポイントがあるため、一つずつ確認した上でタイミングを見計らうべきです。
外壁塗装におすすめのタイミングを見極めるポイントは以下のとおりです。
2-1.前回の外壁塗装からの経過年数
1つ目のポイントは「前回の外壁塗装からの経過年数」です。新築時あるいは前回の再塗装のタイミングからどのくらいの年数が経過しているかが見極める材料となります。基本となるのは10年前後です。使用する塗料によって耐用年数は変わりますが、平均すると10年前後で塗料の効果が落ち始めてしまう計算になります。まずは現在の塗装で使用されている塗料の種類を確かめた上で耐用年数を把握するところから始めましょう。
2-2.外壁の状態
経年劣化や外的要因による影響により、外壁に何らかの異変が発生することがあります。色あせやコケ、艶のない状態やチョーキングと呼ばれる白い粉の露出が見受けられた場合には塗り替えのサインと捉えて間違いありません。外壁塗装が本来の効力を発揮できていないからこそ発生する異変です。それを見逃すことなく適切に再塗装することが求められるでしょう。
2-3.外壁の素材
外壁で使用する塗料だけでなく、外壁そのものの素材がなにか次第で塗装のタイミングは変わります。塗料との組み合わせによっても変化する部分となりますので、塗料だけでなく外壁の素材も考慮した上で確認するといいでしょう。
3.外壁塗装において時期やタイミングが大切な理由
外壁塗装において時期やタイミングが大切な理由ですが、建物を守ることに直結するという点が挙げられます。そもそも外壁塗装の目的は外観のことだけではありません。むしろ塗装に含まれる防水をはじめとするさまざまな効果によって、建物を守るということが最大の目的となるのです。そのためには適切なタイミングで塗装をすることが大切です。塗装自体は年間を通していつでも可能ですが、重要となるのは仕上がりです。適切なタイミングで塗装することが、仕上がりを美しくして効果を最大限発揮することに繋がります。
また、資金の準備やスケジュールを組む上でも欠かせない情報となりますので、まずは耐用年数などを確認の上、いつごろを目標として塗装をするのか時期を決めるといいでしょう。
4.まとめ
塗装がしっかりと外壁に定着しなければ意味がありません。外壁塗装を行う場合には、まずは乾燥しやすい時期がおすすめです。梅雨のように湿度の高い時期は、施工完了までに時間がかかってしまいやすいため避けましょう。また、タイミングとしては10年前後を目安として、実際に使用されている塗料の耐用年数を考慮した上で決めることをおすすめします。依頼する業者に一度外壁の状態を調査してもらった上で決定すると無駄もなく確実となります。あまり早いタイミングで再塗装をするともったいないので、外壁の状況を見極めて行うべきでしょう。